日常生活の注意点とは?
日常生活の中で、腰痛の原因となる動きをしていることが多いです。
「重いものを持ち上げる時」、「朝、ベッドから起きる時」、「掃除機をかけたり、洗濯物を干したり、家事の時」、「車を運転する時」については、別途項目を立てて紹介していますが、それ以外に時に腰を痛めやすい動作を紹介したいと思います。
◆顔を洗う時、中腰にならない。 |
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顔を洗っている時にぎっくり腰になったという人、実は少なくないんです。 中腰は、体が前方に倒れるのを防ぐため背骨がかなりの緊張状態にあり、腰に相当の負担がかかっています。腰痛、ぎっくり腰を起こしやすい状態です。 これを防ぐには、膝を曲げて顔を洗うこと。膝を曲げることで腰を曲げる角度が小さくなり、腰への負担が減ります。 顔を洗う時だけでなく、荷造りなど腰より低い位置で作業する時も中腰で行わず、必ず片膝をつき、背筋を伸ばして行いましょう。 |
◆高いところの物を取る時、台を使おう。 |
高いところの物を取る時、背中や腰は反っていませんか? つま先立ちになって取っていませんか? どちらも腰に大きな負担がかかっています。 基本的に高い位置においてあるものを取る時は、物が置いてあるところ(棚やタンスなど)と体の間隔を開け、背中や腰が反らないようにすることが大切です。その姿勢で取れないところにある時は、踏み台などに乗って取りましょう。 そしてもう一つ注意ポイントがあります。 重い物を取る時も、腰への負担が大きいです。それほど高いところにないときも無理せず、踏み台などを使って取りましょう。 |
◆靴下を履く時、椅子に座ろう! |
靴下を履いている時に腰を痛める方、多いです。 立ったまま片足を上げ、中腰で靴下を履いていませんか? 片足の不安定な状態で立ったまま、背中と腰を丸め、靴下を履く姿勢は非常に腰に負担がかかっています。とても危険な姿勢です。 靴下を履く時、また履きにくい靴を履く時などもそうですが、椅子に座って履きましょう。 椅子がないときはめんどくさがらず、床に座って履いてください。 |
◆喫煙が腰痛の原因に。止めましょう。 |
日本大学医学部の研究により、タバコを吸う人ほど腰を痛めやすいことがわかりました。 タバコに含まれるニコチンが体内に取り込まれると、血管が収縮し、栄養が椎間板に届きにくくなってしまいます。栄養が届かないと椎間板は老化を早め、弾力性が低下してしまいます。すると弱い負荷でも椎間板は壊れやすくなり、椎間板ヘルニアになることも。 受動喫煙も同じです。禁煙しましょう。 禁煙直後は様々な症状が出ます。その中に腰痛が起こる人もいますが、これは治る腰痛なので、禁煙は続けましょう。 |
一つ一つは日常の小さいことですが、日々腰には疲労が蓄積しています。
腰痛を起こさないよう、もう一度自分の動きを確認し、腰に負担がかからない姿勢・動作を身につけましょう。
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一口メモ:階段の上り下りが痛い。
腰痛があるとき、階段の上り下りはつらいです。
どうしても階段の上り下りをしなければならない時は、壁沿いに、カニ歩きのように一段ずつ昇降すると、腰への負担が少ないです。