胃や十二指腸の粘膜に潰瘍ができる病気。
40~50歳代に多く、十二指腸潰瘍は30歳代以下に発症しやすい。
女性よりも男性のほうが多い。
【主な症状】
慢性腰痛、背中の痛み ※穿孔の場合、急性腰痛
空腹時や食後の腹痛
【主な原因】
ピロリ菌感染が原因であることが多い。
精神的ストレス、胃液の過剰分泌、ステロイド剤や抗がん剤などの薬物
内臓の病気が腰痛の原因に!
腰痛の原因は多岐にわたり、内臓の病気によって起こることもあります。
しつこい腰痛と思っていたら、内蔵の病気だったということも。
主な病気
消化器系
-
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
-
膵炎
膵臓が分泌している酵素が何らかの原因で活性化し、膵臓自体が消化されて炎症を起こす病気。
【主な症状】
急性膵炎:急性腰痛、みぞおちから左わき腹にかけての急な激痛、左上腹部痛
慢性膵炎:慢性腰痛、背中の痛み、腹痛
【主な原因】
全体の約2/3がアルコールや胆石が原因 -
胆石
胆のうや胆管の中に、胆汁のコレステロールなどが固まった結石ができる病気。
結石のある部位によっては無症状のこともありますが、激しい痛みを起こすこともあります。
【主な症状】
急性腰痛、慢性腰痛、背中の痛み
お腹の張り、発熱、吐き気、疲れ、だるさ、濃い茶色の尿など
【主な原因】
脂肪の摂り過ぎ、肥満、ストレス、不摂生、体質など -
肝硬変
肝臓の組織が変性して硬くなり、肝臓そのものが小さくなって肝臓の機能が低下した状態。進行すると黄疸が現われます。
肝臓の炎症(肝炎)が長期間(20~30年)続き肝硬変へと進行するケースが多いため、高齢者に多くみられる症状です。
【主な症状】
慢性腰痛
お腹がカエルのようにふくらむ(腹水)
下半身のむくみ、けいれん
進行すると黄疸が現われる
【主な原因】
C型肝炎ウイルスによるものが多い。
飲酒 -
がん
悪性の細胞が異常に増殖し、周辺の正常な組織を侵す病気。
内臓、皮膚、骨、血液など、あらゆる部位にでき、できた場所によって、症状や進行の速度が異なります。
【主な症状】
急性腰痛、慢性腰痛
※がんによって異なります。
【主な原因】
※がんが発生した場所によって異なります。
その他、胃下垂(いかすい)、胆嚢炎など
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泌尿器系
-
尿路結石(腎結石・尿管結石・膀胱結石・尿道結石)
腎臓から尿道までの尿の通り道に結石ができる病気。
男性の発生率が多く、30~50歳代に多く見られます。
【主な症状】
急性腰痛、背中の痛み、わき腹、下腹部痛
頻尿、排尿時痛
冷や汗、吐き気、嘔吐
【主な原因】
尿のカルシウムの濃度が高まると石ができやすくなります。
その他、腎盂腎炎(じんうじんえん)、腎周囲炎(じんしゅういえん)、水腎症(すいじんしょう)、腎梗塞(じんこうそく)、単純性腎嚢胞(たんじゅんせいじんのうほう)など
婦人科系
「女性の腰痛の原因」に詳しく書いています。
血管系
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腹部大動脈瘤
動脈硬化などによって動脈が瘤(こぶ)のように膨れたものを動脈瘤といい、腎動脈より下部にできるものを腹部大動脈瘤といいます。
瘤が破裂すると激痛が起こり、失血死の危険があります。
【主な症状】
急性腰痛、慢性腰痛
下腹部の激痛
【主な原因】
動脈硬化の主な原因:コレステロール値や中性脂肪値が高い、糖尿病、高血圧、高脂血症、運動不足、ストレス、肥満、喫煙、加齢 など
その他、閉塞性動脈硬化症、解離性大動脈瘤など
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上記に上げた病気にあると必ず腰痛になるわけではありません。
気になる症状があれば、早期に病院を受診してください。