腰痛 原因!改善予防

女性の腰痛の原因は?

 女性は、腰痛になりやすいといわれています。
 これは、腰痛の原因となりうる「女性特有の要因」があるからです。

身体的、日常習慣による要因

  • ◆筋力不足

    女性は男性に比べて全身の筋肉量が少なく、鍛えても筋肉がつきにくい体質です。
    これは筋肉を作る男性ホルモン「テストステロン」の分泌量が、男性に比べて少ないからです。

  • ◆冷え性

    女性は男性に比べ冷え性が多いです。
    それは、男性に比べ筋肉量が少ないため体が冷えやすく、また月経やダイエット、貧血なども原因になっています。
    体が冷えて血流が悪くなると、酸素や栄養素が十分に運ばれなくなり、疲労物質も溜まりやすくなり、痛みが起こります。
    体を冷やさないことが大切です。

  • ◆かかとの高い靴

    女性は、ヒールの高い靴を履く機会が多いです。
    かかとを高く持ち上がると体重が前にかかり、不安定な姿勢に。体はバランスをとるため腰を反り気味にしてしまいます。このような無理な姿勢は腰椎に負担をかけ、腰痛の原因になります。
    ヒールはないか、3cm以内の低めで、足の甲、かかとを覆うものがオススメです。

妊娠

 胎児が育つにつれお腹が前方に大きくなるので、起立時や歩行時には重心のバランスをとるために、姿勢が反り気味になります。

 また女性ホルモンの影響で、出産に備えて骨盤を中心とするじん帯や筋肉がゆるむことも原因の一つです。
 産前、産後に腰痛になる方はとても多いです。

 腹帯や骨盤ベルトで、骨盤の位置を正しく保つのも効果的です。
 妊娠中は重いものを持たないようにしましょう。

女性ホルモンの主な変化

  • ◆月経困難症

    月経があると、多かれ少なかれ腰痛を含む様々な不快な症状が現われます。「月経痛(生理痛)」と呼ばれる症状です。
    「月経困難症」は、その中でも寝込むほどの強い月経痛が起こる状態のこと。子宮筋腫などの病気があるものと、病気でないものとがあります。

  • ◆月経不順(生理不順)

    「月経不順(生理不順)」は、女性ホルモンのバランスが崩れることで、月経に様々な異常が生じている状態です。
    思春期や更年期などに生じやすく、疲れやストレス、病気などがホルモンに影響し起こることもあります。
    軽度であれば、ゆっくり休んだりリフレッシュすることで自然に正常な状態に戻りますが、長く続くと様々な子宮の病気を発症したり、不妊症の原因に。若くても更年期障害が生じることもあります。

  • ◆月経前症候群(PMS)

    「月経前症候群(PMS)」は、月経が始まる1週間~数日前になると、下腹部痛や腰痛、便秘、肩こり、イライラ、情緒不安定、集中力低下といった、不快な症状が現われる状態のことです。
    月経が始まるとこうした症状は消失します。

  • ◆更年期障害

    卵巣が役割を終えて、女性ホルモンの分泌が低下していく「更年期」。ホルモンバランスの変化によって現れてくる様々な症状を「更年期障害」といいます。
    肩こり、腰痛、冷え性、頭痛、めまい、のぼせ、むくみ、気分の落ち込みなど様々な症状が現われます。

  • ◆骨粗しょう症

    「骨粗しょう症」は、骨量(骨密度)が減って骨の内部がスカスカになり、もろくなった状態のこと。
    閉経後、骨吸収を抑え、骨形成を促す作用がある女性ホルモンの「エストロゲン」の分泌が急激に減ることが深く関わっています。
    骨がもろくなると、ちょっとした衝撃でも骨折しやすくなり、腰痛や背中の痛みなどの症状が現われます。

女性特有の主な病気

  • ◆子宮内膜症

    子宮の内側をおおっている内部組織が、何らかの原因で子宮の外にもできてしまう病気。
    強い月経痛が特徴で、特に下腹部や腰が激しく痛みます。不妊の原因になりやすいことでも知られています。

  • ◆子宮筋腫

    女性ホルモンの影響で子宮の筋肉の層にできる良性の腫瘍。
    無症状のことも多いですが、月経痛、過多月経、腹痛、腰痛、頻尿などの症状があります。筋腫ができた場所によっては、不妊や流産の原因になることもあります。

  • ◆子宮外妊娠

    受精卵が子宮以外の場所(多くは卵管)に着床すること。
    破裂すると大出血を起こし、命に関わることがあります。

  • ◆子宮頸管炎

    子宮の出入口である子宮頚管に、細菌感染で炎症が起こる病気。
    白または黄色っぽいおりものが出るようになり、病気が長く続くと炎症が広がって腰や下腹部が激しく痛むようになります。

  • ◆子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)

    子宮がんは、子宮にできる悪性腫瘍です。子宮頸部にできる「子宮頸がん」と、子宮体部の内膜にできる「子宮体がん」があり、子宮頸がんは20~30歳代の若い世代、子宮体がんは50~60歳代の閉経後の女性に多く見られます。
    初期はほとんど症状がなく、がんが進行すると、月経時以外の性器からの出血、血の混じったおりもの、おりものの量が増えるなどの症状が現れます。

  • ◆卵巣嚢腫

    卵巣にできる腫瘍で、液体のものが入っているものと、コブ状のものとに分かれます。多くは良性です。
    腫瘍が大きくなると、下腹部痛などが起こります。

  • ◆卵巣がん

    卵巣にできる悪性腫瘍です。卵巣から発生する原発性と、他臓器のがんが転移した転移性があります。
    腫瘍が大きくなると、下腹部の鈍痛やしこり、頻尿、発熱などの症状が現われます。

 女性の体には子宮と一対の卵巣があり、それらはちょうど腰から下腹部に位置します。そのため、子宮や卵巣に関わることがあると腰痛が起こりやすくなります。
 また女性ならではの身体的、そして日常習慣が原因になることも多いです。

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