・骨折、脱臼、打撲など、腰椎の外傷
・腰椎椎間板ヘルニア
・化膿性脊椎炎
・転移性脊椎腫瘍(がんの骨転移)
急性腰痛とは?
急性腰痛とは、腰の痛みが1ヶ月以内のことをいいます。
痛みなどの特徴
突然、腰に激しい痛みが起こる。 |
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急性腰痛の代表といえば、「ぎっくり腰」です。 日本整形外科学会の全国調査によると、20~70代の約3割の人がぎっくり腰を経験しています。また、一度経験した人のうち、その後1年間で約1/4の人が再発しているそうです。 急性腰痛のほとんどは、症状は激しくても緊急の治療を要するものではなく、時間とともに自然に良くなっていきます。 しかし、急に強い腰痛が起こるのは、ぎっくり腰だけではありません。背骨の病気や消化器、循環器、泌尿器科、婦人病の病気で急に腰が痛むことがあり、中には放っておくと危険な病気があります。 |
主な病気
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◆背骨の病気
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◆消化器の病気
・胃・十二指腸潰瘍穿孔
・急性膵炎 -
◆循環器の病気
・解離性大動脈瘤
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◆泌尿器科の病気
・尿路結石
・腎盂腎炎 -
◆婦人科の病気
・子宮内膜症
・子宮外妊娠
緊急を要する場合とは
以下のような症状がある場合は、すぐに病院を受診してください。
・安静にしても楽になる姿勢がない。 |
・痛み止めを飲んでも効かない。 |
・発熱、腹痛がある。 |
・冷や汗が出る。 |
・食事ができない。 |
・排尿、排便障害がある。 |
・痺れや麻痺がある。 |
など、緊急を要します。
急に起こる腰痛の中には危険なものもあるので、注意しましょう。
強い腰痛が起きた時の対処法
【突然の腰痛】
・まず落ち着いて、無理に動き回らず、腰に負担の少ない姿勢(横向きに、エビのように背中を丸めて寝るなど)で安静にしましょう。無理に動くと、損傷を悪化させてしまうことがあります。
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【安静】
・2~3日は寝ていること。※上記に記した「緊急を要する急性腰痛」の場合は、病院(整形外科)を受診しましょう。
・市販の消炎鎮痛薬を使って痛みを抑える(痛みが強い時は坐薬が効果的です)。
・トイレなどで起き上がるときは、体をねじったり、反らせたりしないようにしながらゆっくり体を動かしましょう。
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2~3日経過
・痛みが治まった場合 |
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ぎっくり腰の可能性が高いです。 ただし、腰痛椎間板ヘルニアなどの場合がありますので、痛みが取れてからで構いませんので病院(整形外科)を受診しましょう。 |
・痛みが取れない。痛みが強くなる。 |
安静にしていても痛みが悪化する時は、脊椎の損傷や感染症、腫瘍、内臓の病気などが考えられます。すぐに病院(整形外科)を受診しましょう。 |