痛いとき、冷やす?温める?
腰が痛いとき、冷やした方がいいか、温めた方がいいか、迷ったことはありませんか。
腰が痛くなると、冷やす人と温める人に大きく分かれます。
そのどちらかにすることで、腰の状態が大きく変わります。気をつけないといけないのが、冷やさなければならないのに温めたり、温めなければならないのに冷やすと、当然ですが悪化してしまいます。
炎症がある場合
急に激痛が起きたり、スポーツ時に痛めてしまった時など、炎症を伴う急性期は患部を冷やすアイシングが必要です。
患部周辺を冷やすと毛細血管が収縮し、炎症の拡大を防いでくれます。また冷たさで感覚が多少麻痺するので鎮痛効果も期待できます。
激しい腰痛を感じたら、まず楽な姿勢をとって安静にし、ビニール袋に氷を入れ、それをタオルでくるんだり、冷湿布などで患部を冷やします。ただし、冷やしすぎないよう時々確認しましょう。冷やしすぎると、凍傷を起こすことがあります。
氷を使って冷やす場合は、20分程度冷やします。
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慢性腰痛の場合
一方、慢性的な痛みの場合は、患部を温めましょう。
温めることにより抹消の血管が広がって血流が良くなります。すると患部に溜まった痛み物質が流れ、痛みが軽減。筋肉もほぐれます。
人は皮膚温度が下がると痛みに対して敏感になるので、寒い時は特に腰や体を冷やさないよう気をつけましょう。
患部を温める時は、うつ伏せ(背中が反らし過ぎないよう、お腹にクッションなどを置いて安定させます)や、横向きに寝た状態で、患部に蒸しタオルなどを置き温めます。
・蒸しタオルを使う。 |
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タオルを水でぬらして絞り、ラップで包んで電子レンジで温めると簡単に蒸しタオルができます。 |
・ホットパックを使う。 |
市販品で、電子レンジでくり返し温めて使えるホットパックがあります。持っていると便利です。 |
・使い捨てカイロを使う。 |
外出先でも使えて便利です。ただし、同じところに当てていると低温やけどを起こしますので注意しましょう。 |
温め時間は15~20分くらい。腰の痛みが和らぎ、リラックスにもなります。
温めて筋肉がほぐれたら、体操・ストレッチを行うと、より改善効果がUPします。お風呂上りもいいですね。
まとめ
ぎっくり腰や腰のケガなどの急性腰痛は、腰が熱を持ったり腫れたりすることが多いです。
患部が腫れて熱を持つような時は冷やしましょう。そして痛みや腫れ、熱感が落ち着いてきたり、鈍痛が長く続く慢性腰痛は温めましょう。
急性期 |
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冷やす、安静 炎症を抑制し、組織の障害を軽減する。 |
慢性期 |
暖める、体を動かす。 血行を良くし、発痛物質を除去する。 |
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一口メモ:迷った時は・・・
慢性腰痛でも患部が腫れて熱を持つような時は冷やした方が効果的です。
どちらにした方が良いか迷ったときは、気持ちよく感じるほうを行いましょう。