腰痛 原因!改善予防

腰痛改善Q&A

◆病院を受診しても「原因不明」といわれる。

まれにその言葉どおり診断が難しく「原因不明」ということはあります。しかしノほとんどが原因が特定できない「非特異的腰痛」です。
非特異的腰痛は、心配のない腰痛ということ。腰痛の場合、「原因不明」は不安ではなく、安心していいことです。

そして原因不明であるからといって治療がないわけではありません。
痛みを抑える治療や、腰痛改善に向けての治療(運動療法など)が行われます。

◆医師によって診断名が異なるのは、大丈夫?

医師によって、例えば、「坐骨神経痛」と言われたり、「脊柱管狭窄症」と言われたりすることがあります。診断名が異なると、自分は一体どんな病気なのか不安になってしまいます。
しかし、これはどちらも間違っていません。

診断名については、医師の視点の違いによるものです。同じ病気でも、「症状からみた名前」、「病気の成り立ちからの名前」、「原因から名前」によって異なります。
違う名前で言われたからといって診断が異なるわけではありません。
疑問に思った時は、医師にご確認ください。

◆風邪などで体調が悪い時は、腰痛も強くなる?

風邪やインフルエンザで発熱した時は、炎症性のサイトカインなどが放出されるので、痛感が過敏になることがあります。そのため腰痛が強くなることもあります。

また一般的に、疲れや睡眠不足などで体の調子が悪いと、腰痛の痛みが強く出ます。

◆長い時間歩くと腰に痛みが感じます。それでも歩いた方がよい?

長い時間歩くと痛みが出る場合、無理せず、痛みが出たところで休憩をはさみましょう。腰に何らかの負荷がかかっているので、それ以上無理して歩くのは、かえってよくありません。
歩くことは全身運動となり、腰痛改善にも有効ですが、腹筋、背筋などの筋力アップも合わせて行いましょう。

◆手術を受けたけど、痛みが取れない・・・。

手術での除圧が不十分だった可能性もありますが、圧迫が十分取れていても、手術前、すでに神経が傷んでしまっていると、神経自体が痛み出すことがあります(神経障害性疼痛)。
また、手術への期待が大きすぎると、残った痛みが大きく感じられることもあります。

医師と相談し、現在の症状に合わせた治療を行いましょう。
気持ちの問題からくる場合は、別のアプローチで改善されることがあります。

◆CMなどでおなじみ「腰痛に効くサプリメント」ってほんと?

腰痛サプリと聞くと、グルコサミンやコンドロイチン、コラーゲン、ヒアルロン酸などがよく取り上げられます。

グルコサミン
糖の一種で、軟骨や皮膚を構成している成分

コンドロイチン
軟骨を構成している成分

コラーゲン
たんぱく質の一つで、骨や軟骨などの成分

ヒアルロン酸
関節のスムーズな動きに必要な成分

しかし、医学的には「腰痛を軽くするなどといった効果は認められていない」そうです。

ただし、飲み始めて体の調子がよくなったと感じたり、痛みが和らいだりする方は、もちろん飲んでいただいて構いません。
グルコサミンやコンドロイチンなど、とても大切な成分です。ただそれを飲むだけでなく、合わせてストレッチなどで筋肉を鍛えることが腰痛改善に有効です。