ストレスが腰痛を悪化させる!改善法
ストレスは腰にも大きな影響を与えます。
私も何度も経験しています。ストレスや悩みがあるとき、腰痛がひどいです。
本来それほど痛みはないはずなのに、とても痛い。普段の痛みよりはるかに痛いんです。はじめはその原因がわかりませんでしたが、何度か繰る返すうちにその理由がわかりました。ストレスや悩みがおさまると、腰痛も本来の痛みに戻っていました。
人間関係や仕事、家族の問題、経済的な問題、抑うつなどの心の問題など、ストレス、悩みを抱えている方は、ひどい腰痛を抱えていらっしゃるのではないでしょうか。
また一度腰を痛めた方は、痛みへの不安がぬぐえず、不安な思いが腰へ影響。なかなか改善が進まず、痛みが長引いたり、ひどい時には痛みそのものは改善されているにもかかわらず、いっそうひどい腰痛を抱え、日常生活がままならずに苦しんでいる方も多いです。
・ストレスが多い |
・不満が多い |
・痛みそのものにこだわりすぎる |
・運動不足 |
・重労働、ハードに働いている |
ストレスや悩みがある方は、その問題をできるだけ早く解決するようにしましょう。
例えば、我慢強い人は自分だけで何でも溜め込みがちです。自分ひとりだけで抱え込まず、家族や友人、知人などに相談することで糸口を見つけたり、気持ちを吐き出すことで楽になることがあります。またその問題にばかり意識がいかないよう、一時でも忘れる時間(運動、カラオケ、テレビ、音楽など)を持ったり、少しその問題から離れてみたり・・・
ストレスや悩みがそんなに簡単に解消するものではないのは、自分もそうなので、すごくよくわかります。でも、ストレスを減らすことが腰痛の改善につながります。そのことを知っているだけでも腰痛については気持ちが楽になると思うので、少しずつでも改善に向けてがんばりましょう。
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心因性の治療に効果的な「認知行動療法」について
ネガティブな思考パターンから抜け出せず、痛みの悪循環に陥っている心因性の腰痛の人は、考え方を変えることで痛みが軽減に向かいます。
そこでオススメなのが、考え方を前向きに変えていく治療法のひとつ「認知行動療法」です。
たとえ悲観的、絶望的に思える状況でも、ものの捉え方、視点をかえることで変えていくことができます。認知行動療法は、痛みを取り除くための治療ではなく、前向きに生きていけるように物事や痛みの捉え方を”発想転換”し、痛みと上手ににつきあう方法を学ぶ治療法です。
・100か0か |
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100%できなければ無意味と考える。 |
・嫌なことだけ目を向ける |
良い事があってもそれには目を向けず、悪いことだけを取り上げて考える。 |
・マイナス思考 |
どんなことにもマイナスに考えて自分を責める。 |
・「~すべき」と考える |
勝手にルールをつくって追い込んでいく。 |
・一般化しすぎる |
一つの失敗を、すべてのことに当てはめて考える。 |
・レッテルを貼る |
自分を否定し、すべて自分のせいにする。 |
・失敗を大きく、成功を小さく捉える |
苦手なことを大げさに、得意なこと、うまくいったことを過小評価する。 |
・感情で決め付ける。 |
そのときの気持ちだけで物事を判断する。 |
具体的には、「痛み日記」をつけるのもその方法の一つです。
日付や天気、痛みの強さ・状況、睡眠時間、運動の有無、飲んだ薬などを毎日記録していきます。痛みの強さは、例えば10段階に分けて、”今日の痛み”を数字で表すことで、日々の変化がわかり、比較しやすいです。記録することで、自分自身の思考のクセがわかり、それを少しずつ考え方、捉え方を変えていくことで、心因性からくる腰痛を改善していくことができます。
「認知行動療法」は欧米では慢性腰痛の治療法として確立しており、日本でも取り組みが始まっています。
考え方を変えることで痛みが劇的に改善された方も多いです。私もずいぶんと楽になりました。
痛みがあるとどうしてもネガティブになりがちですし、引きこもりがちになってしまいます。そういった方は「認知行動療法」を行ってみてはいかがでしょうか。
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一口メモ:疼痛専門外来とは
一般的な慢性腰痛の原因は、身体的要因や心理的要因(不安、心配など)、社会的要因(ストレス、会社・家庭内の問題など)が重なり合って起きてことがあります。
疼痛専門外来では、整形外科医、麻酔医、精神神経科医、臨床心理士、理学療法士などでチームを作り、体の面、心の面、総合的に腰痛治療を行ってくれます。腰痛の元は治っていると医師に言われても、症状が改善しない方、ひどくなっている方は、疼痛専門外来で見ていただくと、腰痛改善の糸口が見つかるかもしれません。