腰痛 原因!改善予防

腰痛とは

 腰痛とは、病気そのものの名前ではなく、腰の痛みや重だるさ、不快感などの症状の総称です。重症になると、脚の痺れや歩行障害が出ることもあります。

 なぜ人は腰痛に悩む人が多いのでしょうか。

 それは人間が二足歩行になったことが原因といわれています。もちろん動物にも”腰”にあたる部分はあります。しかし四足歩行の動物は背骨が地面に対して水平なので、腰への負担がそれほど大きくありません(ただし、ペットとして人気のコーギーやダックスフンドなど、脚が短く、胴体の長い犬種は腰に負担がかかり腰痛を起こしやすいです)。

 一方、二本足で立つ人間は背骨が地面に対して垂直になり、頭部、上半身の重みを支える腰に大きな負担がかかります。二足歩行になったおかげで両手が自由になり、それが人類が発展してきた理由のひとつといわれていますが、その分、腰にかかる負担は大きく、腰痛は人間の宿命ともいえる病気になってしまっています。

起こしやすい人は?

 腰痛は、いつ、誰に起こっても不思議ではありません。
 その中でも特に以下の人はリスクが高いです。

・姿勢が悪い
・同じ姿勢を長時間続けている
・重労働
・運動不足
・過度な運動
・ストレスが多い
・寝具が柔らかく、腰に負担をかけている
・血流が悪い、冷え性
・偏った食生活
・肥満
・加齢

一口メモ:痛みチェック

・寝ているときに痛みがある。
→内臓の病気など、腰以外に原因がある可能性があります。
・前かがみになると痛みがある
→椎間板に問題があります。
・痛いのは、朝起きた時である。
→変形性腰椎症などの変形性疾患の可能性があります。
・長い時間座っていると痛い。
→椎間板や椎間関節に問題がある可能性があります。
・痛いのは、疲労が溜まって来る時間(午後から夕方など)である。
→椎間板や椎間関節の変性が起こっていたり、腹筋や背筋の筋力が弱かったりすることが原因で起こっている可能性があります。