→筋・筋膜性腰痛症
※筋膜性腰痛症は休めば楽になりますが、それでも痛い場合は別の病気が疑われます。
慢性腰痛とは?
慢性腰痛とは、腰の痛みが3ヶ月以上続くものことをいいます。
痛みなどの特徴
◆鈍痛がいつまでも続く。 |
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痛みはさほど強くありませんが、「ズキズキ」、「ジンジン」いった体の奥に響くような痛みや鈍く重苦しい痛みがあることが多いです。 不快な痛みが慢性的に続いたり、痛みが治まったり強くなったりを繰り返したりします。 |
◆自然に治る可能性は低い。 |
慢性腰痛では、なにもせずに治る可能性は低いです。 体操やストレッチ、病気によるものであればその治療、ストレス解消などが必要で、治るまでに時間がかかります。 |
◆完治しにくい。 |
慢性腰痛の場合、老化現象や、痛みの元となる骨や神経の損傷が自然治癒しないほど進んでいたりすると、痛みを根治できないことが多いです。また原因が複雑に絡み合っていることが多く、再発する頻度も高くなります。 完治ではなく、多少の痛みがあっても動けることが大切です。 |
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セルフチェック
【質問】痛いのは腰だけですか?
■YES:腰だけが痛い
-
長時間同じ姿勢でいると痛い
-
体を動かすと痛みが強まる。
→腰椎椎間板症
→腰椎椎間板ヘルニア
→ぎっくり腰
→脊椎の骨折 -
朝は痛いが、午後になると楽になる。
→腰椎椎間関節症
-
腰全体が痛む。
→腰椎椎間板症
→腰椎椎間板ヘルニア
→変性すべり症
→筋・筋膜性腰痛症 -
左右どちらかの痛みが強い。
→腰椎椎間関節症
→腰椎椎間板症
→腰椎椎間板ヘルニア
→変性すべり症
→脊柱の弯曲異常
→内臓の病気 -
じっとしていても痛い
→化膿性脊椎炎、結核性脊椎炎(脊椎カリエス)
→脊椎腫瘍、脊髄腫瘍
→内臓の病気
→心因性の腰痛 -
どれにも当てはまらない。
→慢性腰痛症
→内臓の病気
→婦人科系の病気
■NO:腰痛以外に症状がある
-
お尻や下肢が痛い。
→腰椎椎間板ヘルニア
→腰部脊柱管狭窄症
→変性側弯症
→下肢静脈血栓症(ふくらはぎの痛みが強い)
→閉塞性動脈硬化症 -
下肢の麻痺がある。
→腰椎椎間板ヘルニア
→腰椎脊柱管狭窄症
→化膿性脊椎炎、結核性脊椎炎(脊椎カリエス)
→脊椎腫瘍、脊髄腫瘍 -
間欠性跛行(歩くと下肢に痛みや痺れが生じ歩けなくなり、休むとまた歩けるようになる)がある。
→腰部脊柱管狭窄症
→変性すべり症 -
腰痛性間欠性跛行(歩くと腰が痛んで歩けなくなり、立ち止まって背中を反らすと楽になる)がある。
→老化による背筋の筋力低下
→猫背
→変性側弯症 -
背中が痛い。
→筋肉痛
→骨粗しょう症などによる骨折
→転移性脊椎腫瘍
→内臓の病気 -
背中が曲がっている。
→脊柱の弯曲異常
→骨粗しょう症 -
鼠径部(太ももの付け根から下腹部の辺り)が痛い。
→腰椎椎間板症
→変形性股関節症 -
頻尿・排尿困難がある。
→腰椎脊柱管狭窄症
→腰椎椎間板ヘルニア
→化膿性脊椎炎、結核性脊椎炎(脊椎カリエス)
→脊椎腫瘍、脊髄腫瘍
→内臓の病気 -
全身がだるい
→脊柱の感染症
→化膿性脊椎炎、結核性脊椎炎(脊椎カリエス)
→内臓の病気
→心因性の腰痛
→疲労
上記はあくまでも目安です。
腰痛には重篤な病気のサインの場合があります。普通の腰痛とは違う症状の時は、すみやかに病院(整形外科)を受診しましょう。またどんな腰痛でも一度は整形外科を受診することをオススメします。
慢性腰痛の場合は、「痛みをなくす」のではなく、「痛みと上手に付き合う」方法を探ることが大切です。
多少の痛みがあっても動けることを目標にすると、気持ちが前向きになります。そして「痛いから動かない」から「痛いけど動く」ことで、結果、痛みも軽減します。
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