腰痛 原因!改善予防

腰を支える筋肉について

 背骨は前と横を腹筋に、後ろを背筋によって支えられています。この筋肉が背骨を支えることで様々な動きをスムーズにしています。
 特に腰を安定させるために必要な筋肉は、「腹直筋」、「腸腰筋」、「脊柱起立筋」、「大臀筋」などです。

  • 腹直筋(ふくちょくきん)

    お腹の前面にある大きな筋肉。一般的に「腹筋」というと、ここを指します。
    かがんだり、腰を伸ばしたり、腰をひねったりした時の動作や、内臓を正しい位置におさめる役割を持っています。

  • 腸腰筋(ちょうようきん)

    腰椎と大腿骨をつなぐ筋肉の総称です。骨盤を支えます。
    腰椎のS字カーブを保ったり、股関節を曲げたりする働きがあります。

  • 脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)

    背骨に沿って存在する筋肉の総称です。
    背骨を支え、S字カーブを保ちます。腰を曲げたり、反らしたり、ひねったりなど、様々な動きに関わっています。

  • 大臀筋(だいでんきん)

    お尻にある大きな筋肉で、骨盤と大腿骨をつなぎます。
    腰椎を下から支え、歩行を安定させます。

 加齢や運動不足などで筋肉が衰えると、背骨を支えることができなくなってしまいます。
 腹筋と背筋のバランスが取れていることで背骨はまっすぐに立つことができます。ハードなトレーニングではなく、毎日、体操やストレッチ、筋トレで鍛えることが大切です。

姿勢による椎間板への圧力について

 本人はリラックスしてまっすぐ立っていても、背骨には頭や上半身の重さが負荷としてかかっています。そしてそれは、骨と骨の間をつなぐ椎間板にも圧力がかかります。

 椎間板にかかる圧力は体重によって変わりますが、立った状態を100とした時、様々な姿勢にどのくらいの圧力がかかっているか見てみたいと思います。

姿勢 椎間板への圧力
まっすぐ立っている時 100
あお向けに寝ているとき 25
横向きに寝ている時 75
まっすぐ立って咳をした時 140
立って腰を20度かがめた時 150
20kgのものを持ち、腰を20度かがめた時 220
椅子に座った時 140
椅子に座って20度前かがみになった時 185

 前かがみの姿勢では、立っている時の1.5倍、前かがみで20kgのものを持つと2.2倍にもなります。
 痛みがなければ体にどれほどの負担がかかっているかわかりづらいですが、日々、負担がかかっています。中腰や悪い姿勢、動作をしないよう、気をつけましょう。

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一口メモ:傷み方のタイプ

◆運動時痛・・・動くと痛い。
加齢変化に伴う背骨の病気に起こる痛みは、大抵このタイプです。
◆自発痛・・・じっとしていても痛い。
体の動きや姿勢に関係なく痛みがある自発痛。感染や腫瘍、骨折による痛みはこのタイプです。
◆関連痛・・・離れたところに痛みを感じる。
内蔵の病気が原因で腰が痛む時の痛みです。
◆放散痛・・・別のところまで痛みが響きます。
腰椎で神経の根元が圧迫され、足に痛みが走るような時に起こります。