腰痛 原因!改善予防

腰痛が起こる原因って何?

 腰痛の原因は、腰椎に原因があるものばかりではありません。

 臓器に原因があったり、精神的な病気、心理的要因が影響し、腰痛が起こることがあります。

主な原因

  • ◆腰椎に原因があるもの

    ・変性:変形性腰椎症、腰椎椎間板ヘルニア、脊椎分離症・すべり症、骨粗しょう症による脊柱変形
    ・感染:化膿性・結核性脊椎炎
    ・炎症:リウマチ性・強直性脊椎炎
    ・外傷:骨折、ねんざ、筋肉・じん帯・椎間板損傷
    ・腫瘍:脊椎腫瘍、脊髄・馬尾腫瘍

  • ◆腰椎以外の臓器に原因があるもの

    ・消化器の病気:胃潰瘍・十二指腸潰瘍、膵炎、胆石、肝硬変、がん
    ・泌尿器科の病気:尿路結石、腎盂腎炎
    ・婦人科の病気:子宮内膜症、子宮筋腫、子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)、卵巣がん
    ・血管の病気:腹部大動脈瘤

  • ◆精神的ストレスによるもの

    ・ストレス、不安
    ・うつ病
    ・心因性腰痛症

  • ◆その他

    ・妊娠

腰痛を起こす主な原因

 腰痛を起こす主な日常的な原因に以下のものがあります。

  • 姿勢や動作

    前かがみや腰を反らせる姿勢、腰をひねる動作など、背骨のS字カーブが崩れると、腰に負担がかかってしまいます。

  • 激しいスポーツや重労働

    激しいスポーツや、重いものを持ったり、中腰の姿勢をとったりすることが多い重労働(土木・建築作業員、引っ越し業者、農業など)は、腰に大きな負荷がかかります。

  • 運動不足

    運動不足で筋力が低下すると背骨を支えることができず、背骨のS字カーブが崩れてしまいます。すると、腰椎にも過度の負担がかかり、腰痛を起こしてしまいます。

  • 加齢

    20歳を過ぎると人間の体は少しずつ老化をはじめ、年を取るほどそのスピードが増していきます。腰まわりの組織が老化すると腰を支える機能が弱くなり、さらに腰椎の変形が進んで腰痛を起こしやすくなります。
    また年を取ると体力や免疫力も低下し、様々な病気にかかりやすくなります。その病気がもとで腰痛が起こることがあります。

  • 食生活

    体を作るために必要な栄養素が不足していると、筋肉や骨などの組織が弱くなります。また病気にもなりやすいです。
    偏った食生活を送っている人、特に油っこい食事が好きな人は注意が必要です。

  • 冷え

    冷えは、血行を悪くします。疲労物質がたまりやすくなり、痛みが生じます。
    人は、皮膚温度が下がると痛みに対して敏感になる傾向があるので、冷えは大敵です。

  • ストレス

    ストレスや悩み、不安などの心労や疲れが重なると、体の痛みを制御するシステムや自律神経の働きに異常が生じます。すると、実際の痛みは弱いにもかかわらず、その何倍にも強く痛みを感じてしまいます。
    特に、完璧主義な人、神経質な人、責任感の強い人、悲観的な人などは、性格的に発症リスクが高いので、注意が必要です。

  • 肥満

    腰痛は、あらゆる病気のもとといわれていますが、腰痛にも影響があります。
    余分な脂肪の重みは、腰椎や腰まわりの筋肉に過度の負担をかけます。さらに運動不足で筋力が低下すると、背骨のS字カーブが崩れ、腰に痛みが出ます。

    ※肥満の人は、痩せるだけで腰痛が和らぎます。まずは、現在の体重の3~5%ほど減らしましょう。それだけで腰痛が半減します。
    理想は、適正体重(身長(m)の2乗×22)です。

  • 過度の安静

    痛みを感じるからといっていつまでも安静にしていると、腰まわりの筋肉が衰えてしまい、腰痛が改善どころか悪化してしまいます。
    またずっと体を動かさないでいると、神経が痛みに対し過敏に。いつまでも痛いと感じてしまいます。