腰痛 原因!改善予防

病院(整形外科)での受診の流れ

 腰の痛みがどんどん強まっていったり、今までに感じたことがないような痛みであったりした場合は、必ず病院(整形外科)を受診しましょう。

 また緊急でない場合も、腰痛がある方は一度病院で診断してもらうことをオススメします。

診察

問診

 検査はまず問診から始まります。
 この問診とその後に行う診察は、診断にとって非常に大切な情報収集の機会です。できるだけ正確に伝えてください。

痛みの様子チェック
・時期:いつから痛み始めたか?
痛みなどの症状が、急に起こったのか、それとも何ヶ月、何年も前からあるのかなどを伝えます。
・きっかけ:痛みが起こったきっかけは何か?
転倒や重いものを持ったなど、痛みが起こった状況を説明します。なにも思い当たらない場合は、「思い当たることはありません」とお答えください。それも大切な情報です。
・部位:腰のどの辺りが痛むか?
「腰のベルトの上あたりが痛い」など、どこに症状があるか具体的に伝えてください。
・どんな痛みか?
ズキズキ、ジンジン、鈍い痛み、鋭い痛み、走るような痛みなど、どのような痛みか、程度を自分が感じているまま伝えましょう。
・どんな動きをすると痛いか?
「横になって休むと痛みが軽くなる」「楽になる姿勢がない」など、どういう姿勢がつらく、どういう姿勢をすると楽になるかなどを伝えます。
・発熱・熱っぽさがあるか?
炎症が起こっているかどうかの確認です。
・時間:どのくらいの長さ痛むか?、痛みが出る時間帯(午前中、午後など)はあるか?
「朝起きた時は痛いが、少し動いていると楽になる」「仕事が終わる夕方ごろになると痛む」「一日中痛い」など、腰痛が出る時間帯を伝えます。
・痛み以外の症状があるか?
「脚に痺れがある」など、腰痛以外にも症状があれば、伝えてください。
・日常生活で困難になっていることは何か?
「長く歩けない」など、日常生活で困っていることを伝えましょう。
・排尿、排便の状態は?
一見腰痛とは関係ないように思われる質問ですが、背骨での神経の障害によって膀胱や直腸の働きに問題が起きていないか確認のための質問です。
「尿や便が出にくい」「もれる」など、症状がある場合は必ず伝えましょう。
・生活状況。病歴
仕事の内容によって腰に加わる負担が異なります。デスクワーク、重労働、農作業、立ち仕事など、仕事をされている方はその仕事を、仕事をされていない方は、一日どのように過ごしているか、座りっぱなしか、立ちっぱなしかなどを伝えましょう。
他にスポーツ歴(怪我をしたことがあるかどうかも)、病歴があればそれも必ず伝えてください。

[視診・触診]背骨の状態などのチェック

 問診をもとに、痛み具合や痛みの範囲などを、体を動かしたり、簡単な器具を使ったり、触ったりして、体のどこに、どんな症状が起こっているかを調べます。

診察での主な検査項目
・視診
皮膚の様子、患部の状態、姿勢、背骨全体の変形、歩き方など
・触診
筋肉の緊張、関節の腫れ・熱っぽさ、関節の可動域、押したり叩いたりして痛みが出るかなど
・神経学的検査
筋力低下や感覚の障害、反射の障害がないか検査、痛みの誘発テストなど
検査例
・直立姿勢
背骨が曲がっていたり、腰が反っていないかなどを見ます。
・可動域チェック
前屈姿勢、後屈姿勢、回旋、足や手を動かして可動域を測りながら、痛みや痺れをチェックします。
・反射を調べる
膝やアキレス腱などをゴム製のハンマーで叩いて、反射の起こり方を見ます。
・立位・歩行負荷試験
立ち続けたり、歩き続けたりした時の痛みの状態を見ます。
・疼痛誘発テスト
疑わしい病気に特徴的な痛みの出方をするかチェックします。
・皮膚の感覚を調べる
ピンでつついて痛覚を調べたり、筆で触って感覚があるか調べます。
・筋力を調べる
医師が手で力を加えるのに抗して、患者さんが力を入れることで特定の筋肉の筋力を調べます。

 など。検査には多くの種類があり、必要なものを選んで行います。

 医師は問診とこれらの診察で、どんな障害が起きているか、どの神経の障害かのおおまかな検討をつけます。

画像検査

 問診や診察で背骨の異常が疑われる場合、画像検査が行われます。

・X線(えっくすせん)検査
整形外科での画像検査の基本となるのが、X線検査(レントゲン検査)です。
X線検査では、背骨全体の椎骨の並びや弯曲の状態、椎体と椎体の隙間など、主に骨について調べます。
・MRI検査
縦、横、斜めなど、あらゆる方向の画像化が可能で、X線検査と違い、骨以外の部位も映し出すことができます。
整形外科での検査では、特に神経や椎間板などを調べるのに重要です。

※問診や診察、必要に応じてX線検査やMRI検査を行えば、ほぼ診断がつきますが、さらに必要な場合、CT検査や造影検査、DAX法、血液検査、尿検査などが行われることがあります。

 整形外科を受診すると、明らかに異常がある腰痛はすぐに診断がつきます。
 しかし、ほとんどの腰痛は、大きな異常が見つからない「原因不明」の腰痛と判断されます。

 「原因不明」「特にない」というと驚かれるかもしれませんが、「原因不明」ということは、言い換えれば「心配のいらない腰痛」です。腰痛改善に向けて積極的に体を動かしましょう。

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