腰痛 原因!改善予防

物理療法

 温熱、電気、牽引など、物理的手段によって行われる治療を物理療法といいます。

温熱療法

 ホットパックや超短波が出る機器などを使って患部を温めます。
 患部を温めることで筋肉の緊張をゆるめ、慢性の痛みを和らげることができます。

◆ホットパック
専用の装置で75~80℃に温めたパックなどを10~20分ほど患部に当てます。
◆赤外線療法
専用の赤外線治療器を使い、快適な温度と感じる程度に20分ほど当てます。
◆極超音波療法
マイクロウェーブとも呼ばれる極超短波を体に当て、温熱効果をもたらします。皮下2~3cmの筋肉層まで温められるのが特徴です。
◆超音波療法
超音波を体に当て、振動エネルギーを熱に変換。他の温熱療法では届かない体の深い組織の刺激が可能です。

寒冷療法

 冷気を噴出する機械やアイスパックなどで、患部を冷やします。
 主に急性期、熱感を伴う時などに行います。

電気刺激療法

 痛みのある部位の皮膚に電極をつけて微弱な電流を流し、その刺激で神経の興奮を鎮め、筋肉の緊張を緩和させ、痛みを和らげる治療法です。

装具療法

 コルセットや腰痛ベルトなどを用います。
 腰に巻いて腰椎を固定することで、腰椎を安定し、無理な動きを防ぎます。また着けていることで、精神的な安心感も得られます。

※市販のものもありますが、医療機関で処方されると、健康保険が適用され、指導を受けることができます。

 ただし、コルセットを長期間にわたって使用すると、腹筋や背筋が低下し、動きが制限されるため運動不足になり、腰痛改善になりません。
 注意が必要です。

牽引療法

 医療機関で医師の指導のもとで行われます。

 専用の器具を使い、骨盤にベルトをかけ、脚側に引っ張っては戻すことを10~20分繰り返します。
 腰まわりの筋肉やじん帯の緊張をほぐしたり、椎間板にかかる負担を減らすことを目的とした治療です。